歩き疲れて「お茶でも」と思ったら、中田屋茶舗さんに買い物がてら寄るといい。おいしいお茶を試飲しながら、ゆっくりと買い物のできるお店だ。
140年も続く老舗の4代目、大橋淑男さん(61歳)と奥様が、笑顔で迎えてくれる。「どうぞおかけになって」と奧のカウンターに通されると、熱いお茶が出てくる。
「お茶は、お店ごとに味が違うんです。主人の好みが出ますから。私は落ちついた甘味のあるお茶が好きなので、静岡の産地と契約して、何度も試作しながら今の味を作り上げました。できればお客さまもいくつかのお茶屋で味見をして、好みのお店を見つけてくださるといいですね」。同じ味を毎年維持するのは、結構大変なんです、とご主人は笑う。
好みの味を言えば、その場でブレンドもし てくれる。 「商品知識とか手間まで含めて、ウチの売り物ですから。お客さんと私どもと、勉強しながらの商売です」。玉露を使った高級番茶「両国相撲番茶」150g
700円、「銘茶両国」100g 1000円がお勧め。相撲番茶は、単なる土産物でない丁寧なつくりのお茶。店の奧にはさまざまな茶葉が用意され、味見もできる。
「気軽にお茶を飲みに来てください」
とご主人の大橋さん
●墨田区両国4-32-13 03-3634-5538
営業時間/9:00〜19:00 日・祝日定休 |